飲食店・小売業の経営者様へ
飲食店の来店客に3800万円売った物販の仕組み|LINE登録で生まれるリピート導線
「うちは飲食店だから物販には向いていない」——もしそう思っているなら、この事例はきっと参考になります。ある農家兼飲食店では、食べに来てくれたお客さんに商品を無料で1杯出すという、たったひとつの仕掛けから、累計3800万円もの物販売上を作り出しました。しかもこのお店、席数はわずか6卓。今日は、その具体的な仕組みと、どんな業種にも応用できる本質的なポイントを解説します。
この記事でわかること
- 来店客に物販を売るための3つのステップ
- 6卓の飲食店が月間50万円の物販を実現できた理由
- この仕組みを他業種に応用する考え方
- 導入する際に気をつけたい注意点
なぜ「ご飯を食べに来た人」に青汁が売れたのか
今回ご紹介するのは、僕が支援している農家兼飲食店、兼・野菜の加工品販売の会社の事例です。このお店では、飲食店に食べに来てくれた人に青汁を販売し、累計で3,800万円を売り上げています。
ポイントは、来店客という「すでにお店を信頼してくれている人」を起点にしたことです。新規のお客さんに広告で青汁を売るのではなく、すでに料理を食べに来てくれた人に対して、自然な流れで物販につなげていきました。
3800万円を生んだ3つのステップ
この仕組みは、大きく分けて3つのステップで構成されています。順番に見ていきましょう。
ステップ1:無料試飲で”強制的に”価値を体験してもらう
お店に食べに来てくれたお客さんには、お水やお茶の代わりに、必ず青汁を無料で1杯出します。「青臭くないので飲んでください、抹茶の味がするので」と一言添えて渡すのがポイントです。実際に飲んでもらうと「え、これが青汁なんですか?抹茶の味しかしないし、美味しい!」という反応が返ってきます。
ポイント:どれだけ言葉で説明しても、使ってもいない商品の価値は伝わりません。来店という接点は、商品を”強制的に”体験してもらえる貴重な場です。
ステップ2:「美味しい」の一言をLINE登録につなげる
「美味しい」と言ってくれたお客さんに、LINE登録をお願いします。その際、「LINE登録してもらえると、この青汁のスティックタイプを5包プレゼントしているので、ぜひ」という形で、自宅用の商品をプレゼントとして渡すのがコツです。
ステップ3:5包プレゼントで自宅体験→定期フォロー
お店で美味しかった青汁を、自宅でも飲めるようになったお客さんに対して、LINEで継続的にフォローしていきます。「今月は◯◯キャンペーンがあるので、お得にお届けします」といった案内を続けることで、定期的に買ってくれるお客さんが少しずつ生まれていきました。
info:LINEなどを使って定期的な商品案内・販売を行う場合、契約期間や支払総額といった表示のルールが特定商取引法で定められています。事業として本格的に定期購入の仕組みを組む際は、事前に消費者庁の公表情報で表示義務の内容を確認しておくと安心です。
数字で見る実績|6卓の飲食店がなぜ月50万円の物販を実現できたのか
累計3,800万円というと大きな数字に聞こえますが、実際には6年ほどかけて積み上げてきた実績です。年間ではおよそ600万円、月間にすると50万円前後の物販売上になります。
このお店の席数は、4人がけのテーブルが3席、2人がけのテーブルが3席の、合計6卓のみ。決して大きなお店ではありません。それでも、料理の提供とは別に、物販だけで毎月50万円前後の売上を作れているのは、飲食店経営において非常に大きな意味を持ちます。
売上イメージ
この仕組みの本質|どんな業種にも使える「強制的に価値を感じてもらう」設計
この事例のポイントは、来店時に他の商品の価値を”強制的に”感じさせることができる、という点にあります。使ってもいない商品の価値を、言葉だけで伝えるのは簡単ではありません。しかし、ご飯を食べに来てくれたタイミングで飲み物を一緒に提供すれば、強制的にそれを飲んでもらい、価値を感じてもらうことができます。
美容師の「無料の眉毛整え」の例
これは飲食店に限った話ではありません。たとえば美容師であれば、「もしよかったら、新規の方には無料でやっているので、眉毛を整えましょうか」と提案します。実際にやってもらったお客さんは、「これめちゃくちゃいいな、自分でやるよりお願いしよう」と感じ、リピートにつながっていきます。
自分のビジネスに当てはめるなら
ポイントは、自分の何かの商品やサービスを利用してくれた人に対して、追加でもう一つ、強制的にでも価値を感じてもらえる仕組みを取り入れることです。この考え方は業種を問わず横展開できます。あなたのビジネスであれば、どんな体験を「無料で強制的に」感じてもらうことができるでしょうか。
導入する際の注意点
無料提供のコストを事前に試算する。試飲や試供品にはコストがかかります。1杯あたりの原価と、そこから生まれる登録率・購入率を見立てたうえで、無理のない範囲から始めることが大切です。
LINEフォローは「押し売り」にならないようにする。登録後のメッセージが売り込み一辺倒だと、ブロックされてしまいます。役立つ情報やお得なキャンペーンを中心に、関係性を育てる配信を心がけましょう。
定期購入を組む場合は表示ルールを守る。契約期間や支払総額などの表示義務があるため、法令に沿った形で案内文を整備しておくと安心です。
まとめ
- 来店客に無料試飲を出し、商品の価値を”強制的に”体験してもらう
- 「美味しい」の声をLINE登録+自宅用プレゼントにつなげる
- 自宅体験とLINEフォローで、無理なく定期購入に育てる
- 6卓の飲食店でも、6年で累計3800万円の物販実績を作れる
- この考え方は美容室・士業など、業種を問わず応用できる






